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Nov 23, 2011

夢食う「化石」


11月23日付けの朝日新聞の記事。
「就活長い」「卒論書かせろ」 大学生ら100人がデモ

新しい時代が動いているなと強く感じる。

「新卒ばかりが求められる」「女性は笑顔でなければダメだ」「講座の最後には大声で『内定取るぞ』と言わされる。」

このように、化石のように残っている就活状況と就職制度がまったく理解ができないし、理解する必要さえ感じない。中学校の上級生が下級生を金銭せびりし、それがまた後輩へ繰り返されていくことと同じ次元に思える。これで『グローバルに活躍する人材を!』と人事部の方が言おうものなら、まったくの喜劇だし、竹やりでB-29を落とす訓練をしていた”あの時代”から何を学べたのだろうと問いたくなる。「化石のように。。」と比喩したが、本物の化石は太古の世界を夢みることができるが、「化石のような」就職制度は若者の夢みる心を奪い去るだけ。

しかし、ほっておいても、そのような時代は確実に終わる。情報通信の発展で「比較」することができるからだ。個人が他人を通して自己を認識するように、人は「比較」によって多面的に物事を捉えることを覚え、そしてその多面性を他人と再共有することで、新しい社会認識が形成される。「就活のおかしさ」を個人レベルで捉えていた時代は去り、今回のデモのようにソーシャルネットワークを通して組織化された「情報と衝動」は、確実に新しい社会認識を生み、そしてその衝動が世界と繋がれば黒船の到来時のように、次の維新を呼び込む原動力となる。

若者の夢を食べながら生き延びる「化石たち」へ。

あなたたちが頑固として守り通している採用制度は、世界の人々に誇りをもって薦めることができるものでしょうか?もしYesならば、誇りをもった化石として、これからも夢見る若者を食べ続けてください。しかし、残念ながら、若者はあなたたちと同じ「化石」になることを拒み、必ず、”生きること”を選ぶでしょう。世界にのびる広大な大地の上を、誇りをもって生きることを。地中深く埋まったあなたがたを踏みしめながら。

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