"Development without growth-that is, qualitative improvement in the ability to satisfy wants without a quantitative increase in throughput beyond environmental carrying capacity." Ecological Economics, Herman E Daly and Joshua Farley
Nov 30, 2011
ピカソのような時代
(MoMAホームページより)
小さい頃、夜空を見上げていると誰かがいった。「俺たちは過去の星をみているんだよ」 まったく意味がわからなかったけれど、なぜかわくわくした。
学校で教えてもらった。印刷機の発明が、人類にとってどんなに大きな転機となったかと。授業自体は退屈だったけれど、なぜか感動した。
考えてみたら、こんなに「過去と現代と未来」がごっちゃごっちゃに混在している時代はない。例えば、フェースブック。まるで「ピカソの絵画」の中で生きているようなものである。過去の星も、印刷機も、すべてをひっくるめた感じの技術である。やっぱり、わくわくもするし、感動もする。そして、大いに戸惑う。
フェースブックには、すべての時間と世界中のすべての空間が混在し、流れる。過去の曲を貼り付け、将来の革命のための意見を交換し、そして今の気持ちを、誰ともなく、つぶやいたりする。右もなく左もない。前でもなく後ろでもない。そんな4次元の世界が、涼しい顔で存在する。
コメントの投稿ボタンを押してみる。”何かに”期待しながら、まるで釣り糸をたらし、ひたすら水平線を眺める釣り人のように、”何かを”待っている。
物語は、確実に現実の世界へと溶けている。
もしかしたら、逆に現実が物語に溶けているのかもしれない。
いずれにしても”何かを”待っている。「ピカソのような時代」
Subscribe to:
Post Comments (Atom)
No comments:
Post a Comment