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Jul 9, 2013

日本におけるEF分析の歴史

資料: 「日本のエコロジカル・フットプリント2012」by WWF Japan & Global Footprint Network

日本は、1990年代後半以降、政府・財界・学術レベルで、エコロジカル・フットプリント(EF)のデータを、着実に積み重ねてきている。

政府レベルでいえば、1996年の「環境白書」でエコロジカル・フットプリントという概念が政府の公式文書として初めて紹介されて以来、2003年に国土交通省が48都道府県のフットプリントを算出*1、2006年に日本の環境基本計画の一部としてフットプリントを日本政府として採用することを決定した。 

研究機関・NGOレベルでいうと、マティス・ワケナゲル、ウィリアム・リース氏の「エコロジカル・フットプリント: 地球環境持続のための実践プランニングツール」(和田喜彦監訳・解題、池田真里訳)が2004年に出版されたことが、日本におけるEF分析のターニングポイントになった。この本のおかげで多くの日本の研究者が、新しい環境指標としてエコロジカル・フットプリント分析の可能性を感じるきっかけになったからだ。フットプリントの概念をより広い読者に届けることになったのは、2010年にグローバル・フットプリント・ネットワークとWWFジャパンで共同で出版された「日本のエコロジカル・フットプリント2009」である。

さらに、WWF ジャパンは、昨年、「日本のエコロジカル・フットプリント2012」が発行した後、「フットプリント推進ネットワーク(FPN)」を立ち上げ、日本における、エコロジカル・フットプリント分析の更なる普及・発展のために積極的に動き出した。

これらの努力の総合的な成果を通じ、そこに確かな方向性と覚悟を示すことで、日本は持続可能性に向けて前進し、世界をリードできるはずだ。

その流れの中で、グローバル・フットプリント・ネットワーク沖縄支部のスタートである。
興奮しないはずがない!

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*1. 尚、国土交通省の都道府県フットプリントは、EFの概念に基づいたものではあるが、EF分析の核ともいえるグローバル・ヘクタールの考えが反映されていない

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