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Jan 22, 2009

エコロジー経済学

今日から、バークレー大学のRichard Norgaard教授のEcological Economics in historical context(歴史的視点からみたエコロジー経済学)の授業に、聴講生として参加しています!

「思えばこのエコロジー経済学を学ぶためにアメリカにきたんだよなぁ」と、授業中ちょっと涙目に。聴講生のくせに、ちゃっかり最前列に座り授業に参加しました。一緒に受講していた生徒は、思ったよりもおとなしい感じがしました。GFNでほぼ毎日、議論を聞いていて、アメリカ独特の「参加型(もしくは主張型)」のスタイルに慣れてきたからかもしれません。いい調子。

Norgaard教授は、国際エコロジー経済学会の創設、会長(1998-2000)として、積極的にエコロジー経済学の普及に活動を行っています。

前回、研究室にお邪魔した時も、そうだったけれどとてもやさしく話すつつも、確固たる「決意」をうちに秘めている教授。

アメリカの授業は、本当に授業構成がしっかりしている。評価の基準、各授業のテーマと参考論文・参考図書は、初日に渡されるシラバスをみればすぐわかる。よくいわれるようにとにかくたくさんの論文を1学期で読み込むことになる。

こんな感じ→クリック

Norgaard教授の授業も秩序があり、ひとつひとつの説明がとても丁寧で分かりやすかった。

今日は授業初日ということで、これから春学期で学ぶコースを一通り紹介するイントロダクション的な授業。といっても重農主義、「国富論」のアダムスミス、人口論でおなじみのマルサス、比較生産説・労働価値説のリカード、功利主義者のJ.S.ミル、社会主義のマルクス、フリードマンといった代表的な経済学者を一通り紹介しつつ、それがエコロジー経済学とどのような関係があるのかと、答えではなく疑問提起をしながらの授業。今後の授業で、1つ1つをさらに掘り下げて議論を行う予定。

エコロジー経済に、どのような可能性と課題があるのか? それを環境政策と結びつけるために必要なことは? エコロジカルフットプリントとエコロジー経済学の関係性。日本におけるエコロジー経済学の可能性などなど、いろいろと問題意識をもって受講したい。

GFNでの研究員としての仕事。エコロジー経済学の授業。
その二つをしっかりと両立しつつ、さまざまな活動にも積極的に参加して幅広い「会話」を楽しんで行きたいと思います。

うれしいなぁ。

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