授業が終わった瞬間、思わず拍手。
1月から聴講しているRichard Norgaard 教授の「Ecological Economics in historical context」も14週目。残すはあと3週間。
従来の経済学の歴史の流れを踏まえつつ、エコロジー経済学がどのように存在意義をもつか、その問いかけをNorgaad教授の考えの中心であるCo-evolution theory(共進化理論)を交えて授業が進んできましたが、今日の授業にはやられた。
今日のテーマは「思いやり」
ちゃっとびっくりしてしまった。
経済学の授業でこのテーマが出てくるのは、世界でこのNargaard教授の授業だけではないだろうか。
西洋的な価値感である「個人主義」や「機械論」は近代経済や科学の”進歩”に貢献はしたものの、その効率性を求める流れは家庭さえも市場に組み入れ、金で「思いやり」を買うような社会へと進んだ。さらに学問は細分化されたそれぞれの理論をバラバラに教えることには炊けているが、これからは「思いやり」を中心に学問を再編することが重要だと静かに、そして強く語ってくれました。バークレー大学では、経済学(または農業経済学)と神学との交流も促進しているとのこと。おもしろい。
「クジラやイルカが、人間に近づいて遊ぶのはどうしてだと思う?
僕は彼らが、人間と自然、そして彼らとのつながりを思い出してほしい、そんな思いやりからでている行動だと思うんだ」
と笑うノーガード教授。
授業が終わった後
「かつ、どんどん前に向かって行きなさい!」と喝を入れられた。
幸せだ!
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