会議初日の午前に行われたフィールド・トリップでは、グリーン・ビルディングで有名なフィンランド大使館を尋ねる。これは、Mikko Heihhinen氏 とMarkku Komone氏によって、シンプル、優美さ、そして透明感をテーマに設計されたもの。地下には、北欧の国ならではのサウナが完備されていた。重要な議案もサウナで決まることが多いとのこと。
北欧版「裸の付き合い」
写真(下)は、今回ガイドをしてくれたハコさん。外国人の名前を覚えることが苦手な私も一発で覚えることができた。エルトンジョンに似てません?
エコロジー経済学会の会場一階フロアーでは、アメリカ環境保護庁(EPA)やEarthscan等の多くの環境団体がブースを出し、研究者の交流の場として使われた。
私が所属するグローバル・フットプリント・ネットワーク(GFN)も、これまでの活動や成果を展示し、様々な分野で活躍している研究者の方々と意見交換をもつことができた。GFNの理念やフットプリント分析が、確実に広がっていることを肌で感じることもできた。
ワシントンDCは、自分が予想していた雰囲気と違い、緑が多くゆったりとした時間が流れていた。特に、沖縄育ちの私には、湿度の高さが気に入った。蒸し暑いのは決して好きではないのだが、自然とのつながりを感じさせてくれる。
時間とともに変化する雲、やさしい空の色は、ほどよい湿度がないと、味わうことができない。ロスに住んでいる頃に感じていた何かが「足りない気持ち」は、もしかしたら「変化のない空」のせいだったのかもしれない。
マーティン・ルーサー・キング牧師の歴史的な演説「I have a dream」が行われたリンカーン記念館: Lincoln Memorial 前。1963年8月28日のワシントン大行進の際には20万人の人々によって埋め尽くされた同じ場所で、かもの親子が夕暮れを楽しんでいた。
実は、今回の会議の前の一週間は3つのプロジェクト同時にこなしていたので、ワシントンDCについて、まったく下調べをしていなかった。
スミソニアン博物館、ワシントンモニュメント、リンカーン記念館、そしてホワイトハウスがこんなに近い距離にあることを知ったのは、ワシントンDC行きの飛行機の中だった。
何度会っても新鮮で、学術面だけなく、研究者がどう在るべきなのか、和田先生からの行動を通して学んだことが多い。
写真(上)はホワイトハウス。
マーティン・ルーサー・キング牧師の歴史的な演説「I have a dream」が行われたリンカーン記念館: Lincoln Memorial 前。1963年8月28日のワシントン大行進の際には20万人の人々によって埋め尽くされた同じ場所で、かもの親子が夕暮れを楽しんでいた。
かもが幸せそうな場所は、人間も幸せ。
そして今回もっとも行きたかった場所、スミソニアン博物館。スミソニアン博物館は計18の博物館、美術間、国立動物園からなる世界最大の博物館群で、所蔵する文化遺産や標本はなんと1億3650万点にもおよぶ。
「知識の向上と普及」のために英国人科学者ジェームズ・スミソンの寄贈した資金によって設立された。歴史の教科書を1年間読むよりも、ここに2週間でも滞在してじっくりと本物を味わった方が、よっぽど勉強になると思う。写真(上)は2億年前の化石木:Petrified Wood.
ナショナル・ギャラリー:National Gallery of Art の彫刻の庭:Sculpture Garden で、ジョン・ミロのブロンズ像を熱心に写生している少年。
本物をみて、それを模倣し、表現力をつけていく。道ばたに、どかっと腰を据えて座り、写生していても、まったく違和感がないどろこか、それ自体が絵になるところがうらやましい。
考えてみたら日本であまり見ない光景。
国立自然史博物館:National Museum of Natural Historyは、本当に面白かった。小学生の時に来ていたらもっと違う人生を歩んでいたかもしれない。驚く事に入場無料!
高校生と中学生の弟にも見せてあげたいと、何度も何度も考えた。彼らが興奮している姿を、容易に想像することができる。
写真(上)は、アメリカの州別の土壌サンプル。なぜかひかれるレイアウト。まるでお菓子屋さんにいるようだった。浜田先生といっしょに来たら、どんなおもしろい話が聞けるのだろうか。
単に、人間や動物の骨格だけを展示するのではなく、こういったユーモアをもって演出するところが好き。
好奇心を駆り立てられる。
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