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Apr 16, 2011

現代の”サリバン先生”に学ぶ米少女「ツナミに負けないで」

うれしいだろうなぁ。
自分のことのようにうれしい 
もちろん、この少女が抱えている問題と比べると私の困難なんてちっぽけですが
自分の思いを伝えならないもどかさを経験している仲間として
心からうれしい。

今回の事例とは若干異なりますが、いつもお世話になっている東京のある方から、彼女が「失語症」のボランティア養成講座に参加した際、印象に残ったある受講者の受講動機について教えて頂いたことがあります。

「平等な世界を作るには個人のコミュニケーションの障害を取り除かなければならない」

私も同じ意見です。アメリカに来てまず感じたことは「自分が思っていたよりも世界は身近にあるが、自分が思っていた以上に日本から遠ざかっている」ということでした。つまり、通信技術の急激な進歩で海外の“情報”が驚くほど簡単に手に入るのですが(ように感じる)、世界(特にヨーロッパと米国)の”英語を中心としたコミュニケーション”のスピードは想像以上に早く、それに日本がついていけない。世界の”情報”は近づいているが、世界の”コミュニケーションの場”からどんどん遠ざかっている。

このような情勢の中、コミュニケーション全般に対する新しい”方法と希望”を与えてくれるKazさん、そしてジーナさんを心から尊敬します。

今回の”本当”のテーマは、私の言葉より実際の記事で語る方がいいと思い、自分の感想から先に書きました。ここからが本題です。


現代の”サリバン先生”に学ぶ米少女「ツナミに負けないで」
(写真・記事 産経4/17より) 
「L」や「R」など舌の形にこだわる従来の方法とまったく違う方法で、日本人に英語発音を指導してきた米国人女性が、耳の不自由な米人女児に同じ方法で指導を始め、生徒自身が驚くほどの成果を挙げている。視覚、聴覚、発声障害の三重苦と闘ったヘレン・ケラーの家庭教師、“サリバン先生”を彷彿させる親身の指導が印象的だ。ワシントン郊外の個人宅で授業を取材した。
この少女が「英語喉」を実践したきっかけについて 
(Kazさんのブログ「Nippon Dream」より)
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私がその家族3人(お父さんが一緒だった)にたまたまエレベータで一緒になったときだ。ちょうど、私達は、1ヶ月でそこを引っ越す予定だったのだ。その時、私は、何かに押されるような形で、英語喉を説明した。

そして、「日本人は例えばLとRが苦手なんです」と言ったときに、聾唖の少女のお父さんの目が急に厳しくなり、「え?うちの娘もLとRが苦手です」と言ったのだ。

勘違いされると困るので、確認するが、この人達はアメリカ人だ。日本人ではない。少女は耳が不自由なのだけど、スピーチセラピストについて、舌の位置の練習をしてきていたのだ。

日本人の不得意なLとR。聾唖の少女の不得意なLとR。

私は、その時に神を見た気がしたのだ。
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英語喉とは
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英語は「3ビートのシラブルを喉で響かして話す」言語です。これが「2ビートのシラブルを、口で響かして話す」日本語との大きな違いです。

西洋の言葉(英語、イタリア語、フランス語、スペイン語)は基本的に「3ビート+喉発音」であるため、言語学者がそれぞれの発音の違いを研究する場合、口の動きやイントネーションなど枝葉の部分を注意が払われてきましたが、その研究を日本はそのまま受け入れてしまい、英語(または西洋の言語)と日本語の根本的な違い、つまり「3ビート+喉発音」を見落としていました。

3ビート
ビートとは1つのシラブルに入る基本的な音の数で、英語は「子音+母音+子音」の3ビート、日本語は「子音+母音」の2ビートです。本当に不思議なもので、「英語は3ビート」だと意識するだけで、英語独特のBON BON BONというリズムとシラブルの音色が聞こえはじめます。つまり私達日本人は無意識に英語を2ビー トで聞こうとしてしまい、そのため英語の3ビートの“音”が認識できずにいたのです。

喉発音
左の図にあるように、英語は喉の部分(アクビエリ ア+ゲップエリア)を豊かに響かすことによって母音・子音を発声します。例えば、LとRの発音は、舌の位置が最も重要だといわれてきましたがそれは枝葉で、実は「L」はアクビエリア「 R」 はゲップエリアで発声されます。同じようにリスニングの時も、口先の音を聞くのではなく喉の響きに意識をおくと、びっくりするくらい英語の子音、母音が明瞭に聞こえ始めます。また、いままで曖昧母音などといわれていた音も、実は“曖昧”なのではなく、ゲップエリア付近で発声される音です。

さらに、いわゆるリエゾンといわれる英語独特のつなげられる音も、喉発音でやれば意識していなくと自然につながります。というのは、この喉発音では常に喉が開いてリラックスした状態なので、音が切れないのです。それとは対照的に、日本語は2ビートの音を作るために喉を緊張させ音を切らなければいけません。明瞭に話そうとすればするほどその傾向が強くなります。そのため口発音のまま英語を話そうとすると、どうしても”カタカナ英語”、つまり2ビートの英語になってしまいます。

参考 英語喉・著者上川さん(Kazさん)の動画

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