エコロジカル・フットプリントに関してはこちら(ブログ内リンク)
英語喉に関しては、私のもう1つのブログ「英語喉物語」
私の近況または写真フェースブックをご覧ください。

Jan 29, 2012

一石三鳥

研究チームのボス(メキシコ)から、「環境に関する新しい研究モデルを同僚3人(アメリカ、イタリア、オーストラリア)にトレーニングすべし」というミッションがきた。1回1.5時間、6回のトレーニングコース。これは「絶好のチャンスだ!」ということで3つの目標を設定。
  1. トレーニングコースのあと、彼らが自分ひとりでモデルを実際に使えるようになる。
  2. 彼らとのトレーニング+フィードバックを通して、自分が作成したトレーニング・マテリアルをさらに分かりやすいものにする。
  3. 自分の英語喉力を高める。
つまり6回のトレーニングをが終わる頃には、彼らは新しい研究モデルをマスターし、私は英語喉力を高め、そして今後の研究者のためのトレーニング・マテリアルを4人で生み出す、という一石三鳥のプラン。

今週4回のトレーニングを終えましたが、3人とも大量の情報をどどどっ教えたのにも関わらず、楽しそうについてきてくれる。分からないところは分かるまで質問してくるし、聞いたポイントをすぐ彼らの研究テーマと結びつけてアイディアを出してくれるので、まるでジャズセッションをやっているような感じで時間がすぎる(やったことはありがませんが。。)

トレーニングの後は毎回すぐ、アメリカとオーストラリア出身の同僚2人に「俺の英語でまちがった表現や、わかりにくい発音はなかった?」と質問。 アメリカで研究生活をしているのですが、こういう細かなフィードバックを受けることはなかなか難しいのです。普段の研究生活では、同僚は私が伝えたいポイントが理解できれがあえて私の英語の間違いを直そうとはしません。単に時間的な問題です。同僚も多くのプロジェクトや会議をこなしていくことに必死なので、私の英語が「理解できる」ラインをクリアしていればそれでいいのです。

しかし、今回は6回のトレーニングということで、私から彼らに研究モデル、彼らが私に英語のチェックという、お互いを知識を共有し合う形がうまくできていて、普段質問しないことも何度も質問できる。

最初同僚に英語のことを聞いたときには「特に気になる間違いはない」といってくれましたが、「それでも、何かあるだろう。俺はもっともっと英語を伸ばしたいんだ」と何度も質問していくと、「そうだなぁ、」としばらく考えて、ポツリポツリと彼らが感じる改善ポイントを話始める。

これまで彼らがくれたコメントを要約すると「Katsuの英語が理由で、説明が分からなかった箇所はなかった。分からなかったところは単に私たちの知識の問題。でも、アメリカ人はプレゼンの際、他の国の人が英語を話すときよりも、もっと多くの前置詞を使い細かなニュアンスを表現する傾向があると思う。Katsuはたまに前置詞を抜かして説明していた。From to byなどを多く使うと、説明がもっとクリアにあるはずだ。あとa the などの冠詞を名詞につけずに説明している箇所がいくつかあった。それがないと、どの情報のことなのか一瞬とまどうことがある。それのきちんとつけると、何について話しているのかさらにはっきりとわかる」となる。つまり、前置詞と冠詞の使い方ですね。

あと発音では2回目のトレーニングの後「Rの音がきちんと出さない単語がいくつかあった」と教えてくれた。次の日から、ゲップエリアをいつもより意識してRをだすようにしたら「すごく改善している!どうやって急に直したの?」というコメントをもらえた。 Yay!「それはね、君たちが英語をしゃべるときにはゲップエリアとアクビエリアをつかって。。。」と説明したかったけれど、きょとんとされるだけなので「いつもより意識しただけだよ」と説明するにとどめた。英語喉さん、えらい!

あと表現では
  • 「Review」というべきところを「Brainstorming」
  • 「You only need..」の代わりに「only you need」
  • 「derive」というべきところを 「drive」
などと使ったため、一瞬「んっ??」となったと教えてくれた。

4回目のトレーニングの後には、オーストラリアの同僚から「3回くらい動詞の時制を間違えて使っていたよ」と指摘してもらった。「I will show you..」の代わりに 「I show you..」と話していたらしい。あと、「次に、この式について説明します」と言いたい時に、私が「I am going to explain ...」と使ったところは、「be going toの代わりにwillのほうが、”今”から説明というニュアンスが強まる。be going toだと、もうちょっと後で説明しますよ、って感じのニュアンスに聞こえる」と教えてくれた。ありがたやぁ~。

不思議なことに、このトレーニングをきっかけに、同僚がトレーニング以外でも「Katsu、フェイスブックでROFL(rolling on the floor laughing;超可笑しい) という表現を使ってみな!」「今のフレーズは、bread and butter(主要なもの、本業)を使えば、アメリカ人には親近感がでるぞ」と、いろいろな表現を教えてくれるようになった。自分が今の英語力で満足していないことをきちんと理解してくれたことが、まずうれしい。 そして、私がそのような表現を使えると彼らが期待して待っているんだとわかり、新しいやる気が生まれてきました。

冠詞や前置詞、そしてさまざまな表現など、いろいろ課題がありますが、要するに「3ビート+喉発音」をしっかりと意識してこれからも多くのことを体験していく、そこさえぶれなければ大丈夫とだと思います。

上記記事:私のもう1つのブログ「英語喉物語」より転記

No comments: