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Aug 3, 2012

Globe Model Course in Maryland

720日から28日まで、アメリカ東海岸にあるメリーランド州(アナポリス)に出張。Globe Model Courseという計算可能一般均衡(CGE)モデルに関する1週間の研修を受けるためです。メリーランド州は西海岸(サンフランシスコ)から飛行機で約5時間の場所にあり、3時間の時差があります。アメリカはやっぱりでっかいですね。


エコロジカル・フットプリント(EF) は、私たち生活を支えるために必要となるすべての土地・水域面積を計算し、グローバル・へクター(gha)としてまとめたもです。その数値と、私たちの経済活動(または家計の消費活動)とリンクさせるために、通常、地域間産業連関分析 (MRIO分析)等を利用します。今回のCGEモデルは、エコロジカル・フットプリントを政策提言と結びつけるための方法論としての可能性を探ることが目的。言い換えれば、エコロジカル・フットプリントのDNACGEモデルに組み込めないか、ということ。

今回のコースの参加者は全員で14人。アメリカで開催していながら、アメリカからの参加者は1人。あとは、アフリカから5人、ヨーロッパが2人、アジア3人、ロシア1人、メキシコ1人。主講師はOxford Brookes 大学のスコット・マクドナルド(Scott McDonald)博士と、US Naval Academy のカレン・ティフェルダー(Karen Thierfelder)博士。二人とも献身的で、何よりも、教えることをことを楽しんでいた。スコット先生と会食している際に「このコースを始めたのは、お金のためでない。ただ、楽しいからなのだぁ」と、ガハハと笑った顔がとても印象的でした。

学ぶこと、遊ぶこと、笑うこと
今回のように集中講義のいい点は、大量に情報を浴びることで、全体イメージとキーワードを理解しやすいこと。なぜならば、キーワードは何度も繰り返し出てくるから。そのキーワードをマッピングし、それぞれの関係性を整理すると、細かい情報にも対処できるようになる。細かい点は後から調べればいい。


でも全体のイメージをつかまずに、一つ一つのトピックを「このやろー」と“暗記しよう”とすると、(頭のいい人以外は)情報にのみこまれてしまう。さらに、講師がトピックを整理できない場合は、それはそれは恐ろしいことになるのである。。。(Course がCurseに変わる)

朝の9amから6pmまで、9時間これでもかぁ、というくらいみんなと学んで、その後これでもかぁ、というくらいみんなと飲んで話した。成長を直線的に考えていた時には想像もできなかった、円で広がる成長のイメージ。これなのである!ここで三線を弾いたら、「完璧」!

4日目には、午後の休みだったので、みなでクルージングに出かけた。やっぱり、海がすき。

5日目には、「CGEモデル」を応用した二酸化炭素排出量のシナリオ分析を学んだ。環境拡張型「CGEモデル」を政策にどう生かせるか、つながりが見えて、とても楽しかった。参加者には世界銀行や、国連、そしてアフリカ諸国の政府関係者も参加していたので、同モデルをどのように政策提言に使用しているのか、具体的に聞けて面白い。

最終日は、2つのグループに分かれてのプレゼンテーション。グループ1は「貿易」、グループ2は「二酸化炭素排出」について。プレゼンを終えた後の、みなの充実した顔がよかった。へへへっ、感じでした。
キャンバスからの帰り道、私の好きな「ルーツ」の著者Alex Henleyの像があったので、一緒に記念撮影。AlexCGEについて説明してみました。

このコースを通して感じたのは、やはり政策提言の核は「GDP]であるという事実。地球が1つではないという前提はCGEモデルには組み込まれていない。従来の経済学が忘れている単純な事実「地球は1つ」を思い出すためにも、エコロジカル・フットプリントをCGEモデルに組み込むに、意義があると思いました。

楽しかった! さあ、次にいくのだ!

*その他の写真は、私のフェースブックをチェックしてみてくださいね。ちなみに勉強している写真が「極端に」少ないのは、単に、授業中に写真を撮る暇がなかったということですよ。あしからず (^^

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