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Apr 20, 2013

採用から行動へ/ 数字から言葉へ

2012年にグロバール・フットプリント・ネットワークが発表したNFA2011によると、人類の「エコロジカル・フットプリント(EF)」は、現在地球が1年間に供給できる1.5倍のバイオキャパシティ(生物生産性)を必要としている。

このように限られた資源で、各国が経済的に成功するためには、生物学的資本を効果的に管理する必要がある。この流れをうけ、現在日本を含む9各国がエコロジカル・フットプリントを国の環境指標に一つとして公式に採用している。

これまでEF分析はヨーロッパを中心として研究の広がりをみせていたが、昨年から日本およびアジアにおけるプロジェクトが活発化している。例えばフィリピンは東南アジアの中で初の国家レベルでEFを採用使用しており、インドネシアは現在EFの査定評価に入っている。そのような取り組みは確実にASEAN諸国に影響を与えつつある。

国単位で捉えていたEF分析は、地中海地方や、ASEAN諸国といった各地域ブロックごとのEF研究へと進んでいる。つまり貿易を通じた相互依存度と各国のバイオキャパシティの関係に焦点をあてた分析だ。

個人的には、やはりアジア(特に東南アジア)に興味がある。

これまでの10年間は、研究者としてエコロジカル・フットプリント分析の精度向上を中心に活動してきた。その研究は今後も進めていくが、それとともにこれからの10年は、積極的にアジア関連のプロジェクトを提案し、アジアにおける研究者のネットワークの構築、そしてアジア諸国の持続可能な発展に関する取り組み・実験を執筆・講演活動を通じて紹介していきたい。

つまり今後の10年間は「数字」から「言葉」へ方向性をシフトをはかりながら
「持続可能な発展」をより深く考え続けていきたい。

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上記マップは、グローバル・フットプリント・ネットワークとWWFジャパンの共著「日本のエコロジカル・フットプリント2012」の47ページの図を加工したものです。
http://www.wwf.or.jp/activities/2012/12/1106511.html

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